2005年9月 1日

言葉の共有

サルスベリ1 ママの好きな花だよ★

私がよく言う言葉で、

「同じ言葉を持たない」

というのがある。。。
いくら懸命に伝えようと努力しても、全く理解されないこと。
「同じ言葉を持っていないんだなあ・・・」
と感じる。。。

言葉は大抵の場合、人に向けて発せられる。
(独り言・・・てのもあるけど、これは同じ人格に向けられるから言葉の解釈が同じ)
だから相手に伝わる話し方を選ぶ必要があると思う。
自分勝手に、自分の意見を言えばいいってモノじゃないんじゃないか???
と常々思う。。。

言葉は自分のものではなく、常に相手のものなのだと。。。

頑なに意見を通そうとする人や、まるで人の入る余地が無いほどに考えがまとまっている人。
まとまっていても、迷惑する人や悲しむ人がいるのではないか?
と告げても、まるで隙間が無く言葉が通じない。

「それは、誰かを傷つけるんじゃない?」
「でも、もう決めたから。」
みたいな。。。
でも。でも。でも。
いや。いや。いや。
ちがう。ちがう。ちがう。
という文句で、語りだす相手。。。

なぜ、否定から入るのだろう?
日常会話ならまだいい、これが感情論になると目も当てられない悲しいやり取りになる。
語ること全てを「違う、違う」と否定される。
こうなると、否定のし合いっこになってしまう。

私はこういう場面に出会う度に、悲しく空しい気持ちになる。
それを回避するために、「同じ言葉を持たないのだな」と自分に言い聞かせている。
同じ言葉を持たないというのは、私の意見を聞かないというのではなく
人の意見を必要としないということだ。
わたしにも、頑なにこれだけは通したいという出来事がたまにある。
そういうときは、いつも事後報告だ。
人の意見に惑わされたくないことや、時間が無い時。
それが親しい人への礼儀だと思う。
失敗しても、自分の責任。
「ああすればよかったのに。」
といわれて、「そうだったかも・・・」と素直に聞けるときに、報告する。

子供は親から言葉を学ぶ。
親に否定されて育ったら、肯定することを知らない子になってしまう。
子供を肯定することがとても大事というのは、こういう事なんだなあ・・・。
としみじみ感じる。
「違うでしょ!」という前に、「そうだね。でもね・・・」というように心がける。
人を悲しませる大人にならないように。。。

■今日なんとなく考えたこと

慌しい休日に、洗濯物をうっかりたたみそびれることがある。
そんな夕方に、夕食の準備でこれまた慌しくしていると、
夫が洗濯物をひっくり返して、何かしている・・・。
・・・???
何をしているのかと思えば、自分のものだけを取り出している。
「何してるの?」
「たたむんだよ!」
ぐしゃぐしゃにひっくり返った洗濯物のかごを後に、自室にしている寝室へ。。。
え?なに?
これって、どう思うべき?
「自分の物だけでもたたんでくれて、ありがとう。」
って、思うべき????
口あんぐりな、休日の午後の出来事。。。
いまだ、私の中での解決は無い。

掃除機が、性に会っていないような気がする。。。

子供があまりに都会的なことをしていると、妙に田舎暮らしがしたくなる。


投稿者 さゆりん : 01:50 | コメント (4) | トラックバック

2005年8月30日

感謝の真理

コムサにて-1 田舎で暮らしたいと思う時

私がShioを産んだ時、夫母が「親に改めて感謝するでしょう?」と言った。
驚いた★
友達同士でそんな話をするのならまだわかるけど、親である人から言われるとは。。。
冗談ぽくではなく、本気で。。。

しかし、私がその時考えたことは、まるで正反対のことだったと思う。
初めての出産で、今のようにぼやぼや考え事ができる状況ではなかったけど、
確実に実感していたことがある。
「親になったのだから、親は捨てねばなあ・・」
ということ。
別に、縁を切るとか連絡を控えるとか、そういう現実的なことではなくて。。。
今まで一番大切だった身内というのは、やっぱり両親だった。
何にも変えられない存在だったのも確か。
だからこそ、これからは親よりも子供が大切なのだなあ。。。
と思ったのだ★
「感謝しろ」と言われている矢先にこの考え。。。
申し訳なかったけど、「そうですね」とは言えなかった。
「私たちをもっと尊敬して、大事にしろ」と言われているようで。。。
別にそんな奥の深いことではなかったのだけど。

夫母がそういうくらいだから、夫はもっとすごい。
何かにつけて「感謝・感謝・感謝」だ。
どっかの宗教家?って思うくらい。
(最近は、あまりに嫌がるので言わないけど)
「俺は感謝してるのに・・・!」
「感謝する気持ちが無いのか!」
って・・・。

感じて謝る。。。感謝。

すごく他人行儀な言葉で嫌いなんですけど。。。
何かしてもらうたびに「すいません。」って言ってるようなもんだ。
「すいません」じゃなくて「ありがとう」だろう。

どうしてそこまで、口に出して「感謝している」と言わなきゃならないのだ。
感謝なんて、自分だけの感情で「いつか恩返ししよう」と言う気持ちではないのか?
「感謝してます」と言ってしまったら、もうそれでお仕舞いではないのか?
口で言えばいいってもんじゃあないだろう????
それって言葉で出して、ハイ終わり!ってことなのか?

私の母親は、「子供にしてやることで、感謝を望むことなんて何一つ無い。」
と言っていた。
してやりたいからしてやる。だけど、してあげられることしかできない。
だから、感謝なんかしてもらうことはなにもない。
子供にしてやるのは、親がしたくてすることなのだから。
同感だ。。。

私は自分が親にしてもらったことは、自分の子供に返せばいいと思う。
感謝している気持ちを、本人にそのまま返してたら世の中の善意が回らないと思うから。
子供を産んだ今でも、子供に何かしてもらいたいなんて思わない。
私が子供たちにしてやることを、子供たちが子供たちの社会で返していけばいい。
親の私に返していたら、子供たちの社会が育たない。

本当に感謝しているのならば、行動や言動で表さなくてはダメだ。
直接ではなく、さりげなく「ありがとう」と言う気持ちを。。。
病気をして看病してもらったら、元気になった挨拶をするとか。
物をもらったら、礼状を書くとか。。。
そういう常識的なこと。
だって、してあげたほうは何の見返りも求めずやったことなのだから。
何か期待してなら、なおさらいらないお世話だ★

私は今、一心不乱に子供を育てることが親への感謝の気持ちだ。

それでいいと思ってる。
そして、私の子育てが私の子供たちの子育てに、少しでも役に立てば本望だ。
感謝の言葉なんていらない。
なんだか恥ずかしいしね。。。

■今日なんとなく考えたこと

うっかりしてると、バキューン!とやられて一日不愉快になる。
それは、細木数子。

子供を産むと、「何もかも捨ててもいい!」という恋は、もうできない。
当たり前だけど。。。

理想の自分と、現実の自分のスキルがずいぶん違う人がいた。
本当に驚いた★ずいぶん生き辛そうなので。。。

 

投稿者 さゆりん : 04:06 | コメント (3) | トラックバック

2005年8月29日

悩みの自覚

だめ ダメしか言わない・・・

古い友達から電話が来た・・・。

彼女は3歳になる息子をもつ母。
36歳で高齢出産、現在39歳で第二子を妊娠中。生まれるときは40歳!
報告の電話をもらった時は、すごいと尊敬した!

私も、もう一人年の離れた子を産めるかも・・・なんて思って、勇気をもらった★

でも、少し不安があった。彼女自身に・・・
妊娠報告から2週間後の電話。
長男に手を焼いていると言う内容。
確かに、大変そうだなあ・・・と以前会った時に感じたけど、私には理由がなんとなくわかっていた。

彼が何か行動をとるたびに、友達が「ダメッ!」と大きな声で制止する。
彼には何がいけないのかわからない。。。。
それこそ1分に1回の頻度なので、彼も「ダメ!」に慣れてしまっている。
きょとんとして振り返るのも始めのうちだけだった。
「ダメ!」の後のフォローが無いのだから、彼はいまだに何がいけなかったのかわからない。
「ダメ!」と言うのは、ママの口癖なんだ。。。位のものだろう。

以前私は彼女に、ハッキリとそれを言うことができなかった。
彼女は私よりもずっと年上だし、それを言うことで彼女を失いそうに感じたから。。。

「ダメ!」が利かないと、ものすごく大変なことになる。
命にかかわるようなことをしそうになった時だ。
車に飛び出しそうになった時、お友達を危ないところから押し倒しそうになった時。。。
自分にも、母親にも責任が取れないような事態を招く時にとっさに出る言葉。。。
私の中ではそうだったのだけど、彼女の中では超日常だった。

二回目の電話で、「愛情表現が、お互いに不器用なんじゃない?」
という言い方をした。
彼女には、悩みの自覚が無かったから。。。

苦しい・・・辛い・・・でも何が?
私はこの子にどうして欲しいんだろう・・・?
といった感じだった。
「子供なんだから仕方ない」って、言い聞かせている風なのだ。
最終的に全てそうなので、彼女も彼も苦しくなっていた。
もう誰も助けてあげられないほどだった。。。

悩みに自覚がないというのは、自分に責任を感じないということなんじゃないか?
もしくは、責任のとり方を知らない。
自分が知らないのだから、子供にも教えてあげることはできない。。。あたりまえ。
私は彼女が好きだし、助けを求めるなら助言もしたいけど、
あまりに頑なで、私の言葉が届かない。。。
子供に責任なんて無い。
誰だって、知らないことを誰かから学んで生きていく。
その気になれば一生学ぶことはある。
でも、いつでも行動や言動には責任がある。
子供を産まなくたって、大人になったからには誰だってそうだ。
その責任から逃げたら、失うことも多いし得るものも少ないだろう・・・・。
子供を産めば、絶対に逃げられない責任があるのだ。

子供の命の保障

彼女はそれから逃げたいのだと感じた。
だから、私には告げる言葉が無かった。

すごく空しく、悲しい電話。

投稿者 さゆりん : 18:10 | コメント (2) | トラックバック

2005年8月28日

生まれたその時から、始まっている☆

散歩にて 子供時代の夏は、数えるほどしかない。

人生の選択は、どのトンネルを選ぶかだ。
ひとつのトンネルを抜ければ、またトンネル。。。その繰り返し。
ひとつの答えが出たら、ひとつの疑問。
どのトンネルを通るかは、自分の選択しだいで何かを置いていかなくてはいけない時もある。
たとえば「結婚・出産」なんてトンネルでは、仕事を入り口においていくことになる。
もって行けば、二重のトンネルをくぐることになる。それも選択次第。。。

私はなるべく置いていく。
なるべくシンプルなトンネルをくぐるように。。。
そして時々、確認しに入り口に戻ってみたりする。
それもありだと思っているから。。。

各トンネルには、さまざまな出会いがある。
入り口に戻って、別のトンネルを通りなおすことはできないけど、
どうしてそのトンネルをくぐることにしたのかを確かめる。
そして、出会いを確認する。
私が出会いたかった人かどうか・・・。
思いがけない出会いだったのか・・・。
立ち止まって、考えて。また戻る。。。
確認する意味は無い。であったことに変わりは無いから。
確認するのは、自分の初心と決意。

明るいトンネルもあれば、暗いトンネルもあると思う。
何重にも重なっていれば、暗いことも多いだろう。
足元も見えないほどに。。。
私は足元が見えないことが一番嫌なので、なるべく捨てていく。
子供を産めば、どのトンネルでも入り口においていくことはできない。
育児でくぐらねばならないトンネルも、かなり多い。
子供を産むだけで、何重にもなってしまう。
だから、他のものは置いていく。
少しづつ、薄いトンネルになっていく時が必ず来るのだから。。。
その時に後悔しないように。

人は、生まれてくるときに人生最高に苦しいトンネルをくぐって出てくる。
胎児から新生児へのトンネル。。。
うまいことくぐって出てこれたなら、この先のどのトンネルも大丈夫ということ。
生まれてきただけで、この世を生き抜く力を持っているのだ。
どんなに長い人生でも、短いものでも。。。

子供の、時をかける足は速い。
一つ一つのトンネルが、シンプルで短いからだろう。
だんだん長く、複雑になっていくトンネルを、自分のトンネルが暗くて見えない・・・
なんてことの無いように、私のトンネルもシンプルなものにしていこう☆
子供のトンネルが重なりだす時を、見逃さないように。
そして、見守っていけるように☆

■今日なんとなく考えたこと

愛を、もらうだけと考える人に、何を言っても無駄なのだな。。。
与える愛を知らないなんて、どこで間違えて生きてきたんだ?
なあ、夫よ。。。

ひとつ覚えると、10や100にも広がるタイプと
1にしかならないタイプといる。。。
どちらでも、努力家であれば変わりないけど・・・。

次々と話題が出てくる才能。。。
重くも暗くも無く、当たり障り無い10分後に忘れているような話題。
すごいと思う。

 

投稿者 さゆりん : 02:22 | コメント (5) | トラックバック

2005年8月26日

嫌いの真理

ゆうがたさんぽ 夕方の公園が好き★

私は、わりと本を読むほうだ。。。
本を読まない人生だったら、かなり人格の違う私だっただろうという位。

最近じゃ、めったに小説は読めない。
理由はのめりこめない、時間がない・・・ということ。
育児中って、現実にがんじがらめでそれどころじゃない。。。
人の意見は聞きたいけれど、人の妄想には付き合ってられないって感じだ。
昔は小説意外は本じゃないと思ってたくらいなのになああああ。。。

それでも文章は目にしたくてエッセイや、漫画・コラムなどを毎日読む。
(漫画多し。。。)

好きな作家もいれば、嫌いな作家もいるものだ。。。

そして、私のいけないところは「嫌いな作家ほど読む」ということ★
「こりゃ、あかん!一本取られた!私が悪うございました。」
というものでない限り、出版されてる本を読み尽くす!
ちょっとくる「カチン!」がたまらなくムカつくのだ★

なぜ、そう思うのか?なぜ、こう書くのか?これは書かなきゃいけないことなのか・・・
カチンとくると、際限なく「なぜ?」が生まれる。
この「なぜ?」を放置できないので、わかるまで読む。ひたすら読む!

そして、わかるとホッとして好きになる★

わかると言うよりは、私の中で解決すると。。。
知らない人だしね。。。

人付き合いにも同様で、嫌なやつほど気になる☆
そして最悪に嫌いになるまで付き合ってしまう。。。
どこかでサラリとかわせる場面があったはずなのに・・・
「何でこいつは、こんなに嫌なやつなのかああ????」
と、きりなくすすむ。
そして、意外にいいやつであったり、やっぱり嫌なやつだったりする☆

どっちでもいいのだけど、この労力を他に生かしたい。。。と、常々思う。
でも、良いやつかもしれないし。。。
と思うと、相手にも悪い気がしてきてしまうのだ。
私の性分にキリがない。。。

■今日なんとなく思ったこと

昔、犬を飼っていて、物凄くなついて甘えてきた。
叱ると、「しゅう~ん・・・」とかなって、反省。で、またじゃれてくる。。。
可愛がってたし、可愛かったけど
「これが男だったら、許しちゃおかない位嫌だなあ。」
と、思っていたことを思い出した。
なつく男が好きな人もいるけど、私は嫌だな。。。馬鹿っぽい(?)☆

○時に。はいいけど、○時○○分に。は嫌だ。

「綺麗。じゃなくて、素敵。っていえる関係になるのが素敵だ。」
と、昔言った人がいた。
その時は、なるほどなあ・・・なんて思ったけど、今はどっちでも良い。
何でそんなこといったんだろ?口説かれてたかな・・・?
って、10年前。鈍感すぎたか!今、弁護士☆しまったああー!

 

投稿者 さゆりん : 23:05 | コメント (4) | トラックバック